
施設家具は「定員10人だから10脚」のように数量だけで決めると、活動と動線に合わないことがあります。最初に部屋の寸法と使い方を決め、机・椅子・収納をセットで配置しましょう。
家具より先にレイアウトを決める
平面図に、活動、食事、宿題、休息、相談、職員事務の場所を書き込みます。同じ机を複数用途で使うなら移動しやすさが必要ですが、軽すぎる机は活動中にずれることがあります。キャスター付きは必ずロックの操作性まで確認します。
出入口、避難経路、収納扉の開閉範囲、職員からの見通しも図面上で確認します。納品後に通路が狭いと分かる失敗を防ぐため、家具寸法を実寸で床にテープ表示してみる方法も有効です。
家具別チェックリスト
| 家具 | 主な用途 | 確認すること |
|---|---|---|
| 机 | 個別課題・小集団・食事・職員会議 | 高さ、天板寸法、角、がたつき、連結・移動 |
| 椅子 | 子ども用・職員用・面談用 | 座面高、足裏の接地、背もたれ、転倒しにくさ |
| ロッカー | 通所バッグ・上着・職員私物 | 一人分の幅、名札、扉の有無、指挟み、固定 |
| 教材棚 | 自分で選ぶ教材・職員管理教材 | 見える範囲、落下、誤飲、可動棚、キャスター固定 |
| 鍵付き書庫 | 個人情報・契約書・薬品・工具 | 施錠、鍵の管理者、耐火、廃棄までの動線 |
机と椅子はセットで高さを確認する
椅子に座ったときに足裏が床や足台へつき、机上で作業しやすい高さかを見ます。年齢差が大きい施設では、すべてを同じサイズにせず、複数の高さや高さ調整できる製品を組み合わせます。
収納は「本人が取る物」と「職員が管理する物」を分ける
絵本や安全な教材は、子どもが見て選びやすい位置へ。個人情報、薬品、工具、予備鍵、小部品は鍵付き収納へ分けます。扉や引き出しの指挟み、棚の転倒、上部からの落下にも注意します。
購入先は「品ぞろえ」と「導入相談」で比較する
| 比較先 | 向いている選び方 | 発注前の確認 |
|---|---|---|
| オフィスコム | 机・椅子・書庫・ロッカーなどをまとめて探したい | 配送、組立、固定、個人宅扱い、納期 |
| Kagg.jp | 正規メーカー品や椅子の座り心地、レイアウトも比較したい | 対象地域、納期、見積条件、設置サービス |
価格だけで決めず、搬入・組立・固定まで含めた総額と、追加購入しやすい品番かを確認します。こども用家具は対象年齢・寸法・安全表示を商品ごとに確認し、一般的なオフィス家具と使い分けてください。
安全と使いやすさを両立する
- 大型棚・ロッカーは壁や床への固定方法を確認する
- 机や棚の角、ボルトの突起、扉の指挟みを点検する
- 避難経路と消火設備の前に家具を置かない
- 清掃できる素材か、交換部品を入手できるか確認する
- 刺激を減らしたい場所は、色・光・音・視線も調整する
パーティションは空間を分けるのに便利ですが、死角や避難の妨げを作ることがあります。職員の見守り位置と一緒に検討し、指定担当や消防への確認が必要な配置は発注前に相談します。
見積前に決めること
- 各部屋の用途と定員同時に何人が何をするかを決めます。
- 設置できる最大寸法搬入口、廊下、エレベーターも採寸します。
- 必要数と予備数開所時必須と、利用児決定後に追加する物を分けます。
- 納品・組立・固定送料、階上げ、組立、既存品処分まで見積に含めます。
安い製品を大量にそろえるより、毎日使う机・椅子と個人情報を守る収納を優先し、教材棚や追加家具は実際の利用状況を見て増やす方が無駄を抑えられます。