
Instagramで療育教材を発信している、ごーやさんの投稿を見て気になった知育玩具「ジスター」。FUKU NEXTでも実際に手に取り、つないだり、並べたり、色分けしたりしてみました。今回は、使ってみて「ここが楽しい!」と感じたところと、「ここは少し工夫がいるかも」と思ったところを、できるだけ分かりやすくご紹介します。
ごーやさんの投稿を見て、ジスターを選んだ理由
ごーやさんは、放課後等デイサービスで働く作業療法士さん。Instagramでは、手作り教材や遊びのアイデアを、写真を交えながら分かりやすく紹介されています。
ジスターの投稿で特に気になったのは、「つないで作品を作る」だけではなく、色分けやひも通しなど、いろいろな遊び方が紹介されていたこと。「一つの道具から、こんなに遊びが広がるんだ」と感じ、FUKU NEXTでも実際に試してみることにしました。
実際に操作して感じた、よかった点と気になった点
まず感じたのは「遊び方が一つじゃない!」ということ
ピースをつないで形を作るのはもちろん、色ごとに分けたり、順番に並べたり、ひもに通したり。触っているうちに「こんな遊び方もできそう」とアイデアが浮かびます。
最初から立派な作品を作らなくても大丈夫です。「今日は好きな色を選ぶだけ」「次は2枚だけつないでみる」というように、小さく始められるところが使いやすいと感じました。
出す量を変えるだけで、ぐっと取り組みやすくなる
箱にはたくさんのピースが入っていますが、最初から全部を広げなくても大丈夫。まずは2色だけ、10枚だけなど、少ない量から始められます。
選択肢が多いと迷いやすい子には少なめに、もっと作りたい子には少しずつ追加する。準備の仕方を変えるだけで、その子に合わせやすいのはうれしいポイントでした。
一方で、つなぐときには少し力とコツが必要
実際につないでみると、ピース同士を差し込む動作には少し力とコツがいりました。手先の使い方によっては「うまく入らない」と感じる子もいそうです。
そんなときは、支援者が土台をそっと押さえたり、まずは外す遊びから始めたり、並べる遊びに切り替えたり。無理に完成を目指さず、その子が楽しめる入口を探すのがよさそうです。
たくさんあるからこそ、片付け方は先に決めておきたい
ピースが多いのは遊びが広がる反面、床に広がると集めるのがなかなか大変です。事業所で使うなら、活動で使う分だけ小分けにしておくと安心です。
色別のトレーや、戻す場所が分かる写真を用意すると、片付けも一つの活動にできます。「最後に一緒に数えて、おうちに戻そう」と声をかけるのも親しみやすいと思います。
療育現場で考えられる5つの遊び方
ジスターのよいところは、遊び方を一つに決めなくてよいことです。まずは本人が興味を持ったところから、ゆっくり広げてみましょう。

| 遊び方 | 活動例 | 支援者が確認すること |
|---|---|---|
| 色分け | 同じ色を集める、見本と同じ順番に並べる | 最初に使う色を絞る |
| ひも通し | 両手を使って一枚ずつ通す | 付属品と対象年齢を確認し、必ず見守る |
| 平面構成 | 見本を見ながら形や模様を作る | 完成形を小さくし、途中で終えてもよい |
| 立体構成 | 自由に組み合わせて作品を作る | 接続の硬さや手指の負担を確認する |
| 共同制作 | 役割や順番を決めて一つの作品を作る | 完成よりやり取りを優先する |
ちょっとしたコツできた作品よりも、「この色を選んだんだね」「一緒につなげてみようか」と、遊んでいる途中のやり取りを大切に。これらの活動は医療的・発達的な効果を保証するものではないため、本人が楽しめることを前提に、支援計画や当日の様子に合わせて選びます。
ジスターが向きやすい場面・慎重に考えたい場面
向きやすい場面
- 色や形を選ぶ活動を行いたい
- 見本の模倣から自由制作まで段階を変えたい
- 個別と小集団の両方で使いたい
- 一つの教材を複数の活動に展開したい
慎重に考えたい場面
- 部品を口に入れる可能性がある
- 投げる、散らす行動への安全配慮が必要
- 手指への負担や感覚面の苦手さがある
- 使用後の個数確認・収納を徹底できない
導入前に確認したい安全・運用上の注意点
楽しく使い続けるために、最初に「出す量」「使う場所」「片付け方」を決めておくと安心です。特に小さなパーツは、使う前と使った後に一緒に確認しましょう。

- 購入した現行商品の対象年齢とパッケージの注意表示を確認する
- 利用児ごとに誤飲、投げる行動、ひもの扱いなどを個別に判断する
- 使用前後に破損、変形、欠品がないか確認する
- 消毒・清掃方法は材質とメーカー案内に合わせる
- 無理にピースをつなげさせず、本人の選択や休憩を尊重する
対象年齢や注意事項は商品によって変わることがあります。購入前の商品ページと、届いたパッケージの表示を確認してから使ってくださいね。
今回確認したジスター
よくある質問
ジスターは置いておくだけで療育になりますか?
いいえ。道具だけで特定の発達効果が保証されるものではありません。本人の興味、活動の目的、提示量、支援者の関わり方を合わせて考えます。
最初から全部のピースを出した方がよいですか?
必ずしも必要ありません。選ぶ量が多いと迷いやすい場合は、色や枚数を絞り、慣れてから増やす方が活動を始めやすくなります。
児発や放デイで使うときの注意点は?
購入した商品の対象年齢と注意表示を確認し、口に入れる、投げる、ひもを首に近づけるなどの可能性も含めて個別に判断します。使用前後の個数確認と破損点検も必要です。
まとめ:その子なりの「楽しい」を見つけよう
実際に使ってみて感じたのは、きれいな作品を完成させることだけがゴールではないということ。好きな色を選ぶ、机に並べる、1枚だけつないでみる、支援者と一緒に作る。どれも立派な遊び方です。
つなぐのが難しい日や、たくさんのピースに迷う日があっても大丈夫。少ない枚数から始めて、その日の様子に合わせながら、「これなら楽しい」と思える遊び方を一緒に見つけていきたいですね。